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私たちコンシャルは、2022年12月に開催された『Yahoo!DS.INSIGHT for Academy 第1回データ活用コンテスト』に出場しました!Yahoo!DS.INSIGHTとは、検索データや位置情報を中心としたYahoo! JAPANのビッグデータを元に、ブラウザー上で調査・分析できるツールです。分析を通して、人々の興味関心を可視化することができます。今回は、大会で発表した内容についてまとめました。
第1回データ活用コンテスト
私たちは、コンシャルの活動を続ける上で新たな気づきを得るためや、今後の活動を明確化するためにツールを活用し、『子ども食堂の理解と大学生にできる支援のカタチ』というテーマを掲げて大会に出場しました。
Yahoo!DS.INSIGHTの各機能を用いての分析
まず、Yahoo!JAPANの検索エンジンで、特定のワードがどのようなワードと一緒に検索されているのか、を可視化できる【共起ネットワーク】を活用し、2018年〜2021年で「子ども食堂」というワードにどのような変化があるのかを分析しました。線で繋がれたワードは一緒に検索されているという関連を示し、また円の大きさは検索ボリュームの大きさを表します。(検索ボリュームはそのキーワードを検索した人数のことを指します。)
ー2018年〜2021年 「子ども食堂」共起ネットワークー
2018年〜2021年の共起ネットワークを比較して、2020年頃から、子ども食堂を「運営したい」「支援したい」という運営者目線と支援者目線の検索ワードが登場。また2021年も同様の傾向があるということが読み取れます。この結果から、年々様々な立場からの注目が増加していると分析しました。
続いて、【検索ボリューム】の機能を用いた分析です。共起ネットワークで登場したワードを、「運営者目線」「支援者目線」「利用者目線」に分類し、それぞれの検索ボリュームの推移をグラフ化しました。年々それぞれのワードの検索ボリュームは増加していることから、関心度の高まりが読み取れます。
ー検索ボリューム推移ー
「寄付」「ボランティア」というワードに関しては、運営者目線、支援者目線のどちらの視点からも捉えることができます。そこで、どちらの目線であるかを区別するために、特定のキーワードが検索された前後でユーザーがどのようなワードを検索したのか、を時系列で見ることができる【時系列キーワード】の機能を用いて、さらに深掘りを行いました。
その結果、「寄付」「ボランティア」のどちらに関しても、検索された前後で支援者目線だと思われるキーワードが検索されているため支援者目線に分類しました。
これらの機能を使用し、分析した結果・・・・
- 運営したい人の増加に伴い、運営方法がわからない人も増えてきている
- 支援をしたい人、してもらいたい人が増加している
- 子ども食堂が誰でも参加できる環境である、という認識へと変わりつつある
ということが読み取れました。
今後のコンシャルの取り組み
これらの調査結果から、今後私たちコンシャルにできることは2つあると考えます。
1つ目は現状のサポート体制を強化させることです。
既存の子供食堂支援団体は全国規模であることが多いですが、私たちは子ども食堂に寄り添った親密な活動を行うために、東大阪市に根差した支援団体として活動していきます。
現在行っている子ども食堂のサポート活動をより強化することが、私たちにできる子ども食堂支援の形としてふさわしいと考えました。
例えば訪問する子ども食堂数や訪問頻度の増加、遊び・教育コンテンツの実施などが挙げられます。加えて、今回の調査で子ども食堂を支援したい人、支援を受けたい人が増えていることがわかったため、大学生ボランティア希望者と子ども食堂を繋げるコーディネートも行っていきたいと考えています。それに伴い、運営を私たち大学生がサポートを続けることでノウハウを培い、ボランティア人材の育成も行っていきたいです。
2つ目は、子ども食堂の運営・利用に関する情報発信を行うことです。
子ども食堂運営者の高齢化という現状から、情報発信をあまり行えていないという課題があります。そこで私たちが情報発信を代わりに行うことで、認知向上につながると考えられます。
また作成した教育コンテンツや、子どもたちとの関わり方についてのノウハウを発信することで、運営に困らないようにサポートできると思います。そして多く検索されていることがわかった助成金についての情報もまとめて発信することで、より運営しやすい環境を目指していきます。
また子ども食堂の在り方が多様化している事実や、私たちの活動に基づいたリアルな情報を発信します。そのためにも、情報発信するためのホームページを作成しています。
このようにサポート体制の強化と情報発信を通じて、運営者、支援者、利用者の3つの主体をサポートすることが私たちにできることだと考えています。
これらの活動により、間接的に子どもたちを支援することができ、社会課題の解決に貢献する、というのが私たち大学生にできる支援の形であると考えました。
今後も子ども食堂を支援する団体として、より多くの子供たちのサポートを行なっていきます。
引き続き、応援をよろしくお願いいたします!
掲載記事
『Yahoo!DS.INSIGHT for Academy 第1回データ活用コンテスト』についての記事を掲載していただきました!
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