ShioriNoteの開発秘話に迫る!特別インタビュー
日本最大の商品企画コンテストStudent Innovation College 2022(通称 Sカレ)で優勝したチーム紙縒に、廣田ゼミ広報メンバーがインタビュー!!!開発秘話について、廣田ゼミ広報担当のわんわんとおぐが伺ってきました!!
Shiori Noteの魅力を知ることはもちろん、商品開発に関するヒントを得ることができること間違いなし!!!
わんわん
ShioriNote発売おめでとうございます!発売を記念して、ShioriNoteの開発秘話について伺っていけたらと思います!よろしくお願いします!
まず、こちらの商品、Student Innovation Callege(通称:Sカレ)という商品開発コンテストの大会の優勝をきっかけに販売された商品ということ。大会の内容と商品の概要について簡単に教えていただけますか?
まりもさん
Sカレとは、全国の大学3年生が出場する日本最大の商品企画コンテストです。私たち紙縒は、大阪書籍印刷株式会社様から「未来が描けるノートづくり」というテーマをいただき、見事大会で優勝することができました!
ShioriNoteは、その名の通り本に挟んで目標になる「しおり」の機能と、気づきなどを記録できる「ノート」の機能を兼ね備えた商品です。読書の際にメモとして使ってもらい、内容を思い出したい時や使いたい時に見返すことで、読書で得た知識や気づきを身につけることができるというものになっています。
おぐ
大阪書籍印刷株式会社様から「未来が 描けるノートづくり」というテーマを受け、取り組まれてきたということですが、「読書」に着目したきっかけは何ですか?
まりもさん
まず前提として、大阪書籍印刷様から「未来が描ける」に関しては自由に決めてもらっていいとのことだったので、テーマには縛られず考えてみようということになりました。
活動当初はノートに関する悩みを解決するアイデアを出してみたものの、既存製品がすでにあるような状況でした。
たがたつさん
そこで、テーマよりも目の前のお客さんの悩みを解決することを最優先にしようという話になり、デザイン思考に立ち戻りエクストリーム(※1)に着目することになりました。
メンバーそれぞれのエクストリームなところを探した結果、『読書』に特徴的な行動や習慣を持つメンバー(以下、ペルソナ)を見つけることができました。」
(※1)一般的な意見よりも特質とした考えや価値観を持っている人
おぐ
ペルソナは具体的に読書に対して、どのような行動をされていたんですか?
まりもさん
読書中にキャンドルを炊いたり、音楽や照明にこだわりを持っていたりしました。さらに、話を聞いていくと「素晴らしい文章や音楽をかく筆者や作曲家に嫉妬してしまう」という思いを持っていることがわかりました。これが、しおりノートのアイデアのきっかけになりましたね。
わんわん
デザイン思考の「共感」のフェーズでは主にインタビューを行われていたように感じますが、その他にどのような工夫をされていたんですか?
まりもさん
インタビュー以外であれば、読書の際に使うモノや周りの様子などを写真で送ってもらったり、普段の行動を観察したりしていました。
一度、メンバーそれぞれで読書の様子を録画してきて、違いや特徴などを分析したこともありました(笑)
わんわん
えぇ!面白いですね!写真や動画を分析した理由は何ですか?
たがたつさん
話を聞くだけでなく、写真や動画などから本人の無意識化や話題にあがっていないことの事実を見つけるためです。また、デザイン思考のツールを使った分析も行っていました。
また、分析から自身とペルソナの考え方や価値観にどんな違いがあるかなどを把握した上で、ディプスインタビューを繰り返しました。
一方で、チーム内にペルソナがいたことで話を聞きやすかったという利点はあったものの、反省点もありましたね(汗)
わんわん
具体的にどんな反省点があったんですか?
たがたつさん
ペルソナに深く話を聞くことができなかったということですね。チーム内にペルソナがいるということにより、ペルソナが無意識にもチームの方向性に合うような答え方をしていた、メンバーも誘導していたように感じました。
中間発表(通称:秋カン)後、このような反省点がチームの中であがり、最終発表(通称:冬カン)までの約2ヶ月間はこの部分を克服するために苦戦しましたね。
わんわん
克服するためにどのような取り組みをされたんですか?
たがたつさん
インタビュアーとペルソナの意識変革ですね。
特に僕はインタビュアー側だったこともあり、ペルソナの本音を引き出すために、ペルソナの遠慮がなくなるまで聞き出すということを意識していました。
この行動がどんどんペルソナにもチーム全体にも伝播して、最終的には本音トークができるようになったと思います。このような状態を作るためにも約1年という活動期間は必要だったと思います。
おぐ
秋カン後、アイデアに関するブラッシュアップがメインになったと思うのですが、実際にブラッシュアップはどのようにされましたか?
まりもさん
そうですね。具体的には、ターゲットとなりそうな方々に実際に使ってもらい意見をもらっていました。また、事前にShioriNoteのブラッシュアップできるところはどこなのかをメンバーと議論し、その項目について意見をもらいましたね。
具体的には、紙の種類や表紙のデザイン、厚み、サイズなど7項目ほどです。
紙とホッチキスがあればできる簡単なアイデアであったということもあり、プロトタイプを何度も作り直しては、ターゲットの方々に使ってもらっていましたね。
おぐ
発売されたShiorNoteはシンプルなデザインも特徴だと思いますが、デザインに関するこだわりや工夫点はありますか?
まりもさん
シンプルにした理由は、ターゲットの方々に話を聞いていく中で、「自分で絵を描いたり写真を貼ったりすることでオリジナルのものを作れることが楽しい」や「それを見た時にテンションがあがる」などの意見があり、ユーザーがカスタマイズしやすいシンプルなデザインにしました。
わんわん
これまで、Shiori Noteの開発秘話についてお伺いしてきましたが、開発者ならではおすすめのShiori Noteの使い方などはありますか?
まりもさん
これまでは、本から得た学びをメモするといった使い方をしていましたが、最近は目次や索引のような使い方をしています。まさに「Shiori Note」をより「しおり」のように使う感じですね!
たがたつさん
プロトタイプのテストをしていく中で、様々な使い方と出会うことができたので、今後使い方などについても発信していけたら面白いなと思っています!
わんわん
ぜひ、私もユーザーの1人として知りたいです!
様々な方の使い方を見ることができるのを楽しみにしています!
おぐ
それでは、最後にShiori Noteの開発やSカレから学んだことや自身の成長について教えてください!
たがたつさん
1つ目は「チームでの自身のポジションの見極め方」ですね。チーム内に先頭を切って引っ張っていくタイプがいなかったこともあり、ミーティングもダラダラと中途半端に終わってしまうことが活動当初はありました。このような状況を打破したいと思うようになってからは、自身のエネルギッシュさを活かして、チームに声がけをするなどチームの前に進めるための工夫を行えていたのではないかと思います。
1つ目にも繋がってきますが、2つ目は「プロジェクトマネジメント能力」ですね。企画を作り上げていくために、どれくらいのスパンで、役割分担はどのようにして行うのかなどチームの仕組みを作っていくことを自らが主体となって取り組むことができたとも思います。実践を通してしか身につけることができない能力だったので、社会に出る前の貴重な機会だったと思います。
3つ目は「感謝」ですね。活動期間は廣田ゼミの他のプロジェクトと比べて長かったこともあり、しんどいと感じる時期はありました。しかし、メンバーそれぞれモチベーションの波はあるものの最後まで責任を持ってやり切ってくれたことには本当に感謝したいです。
まりもさん
私は2つありますね。
まず、スキル的な部分でいくと「ビジネスメールの作成力」です。企画を詰めていくにあたって企業の方と連絡をとらせていただく機会も多くあり、実践を通じて書き方や言葉選びなどを身につけることができたと思いますね。
2つ目は「度胸がついた」ことですね。Sカレ以前は心配性な部分もあり、小さな発表であっても「1人でできるかな」と心配することもあったんですが、今では「なんとかなる!1人でもできる」という気持ちを自然と持つことができるようになりました!
わんわん
私自身もSカレに参加させていただきましたが、それぞれ学びは違えど、大成長することができる機会だったと思います!
本日はたくさんお話し伺うことができ、私も自身の経験を振り返ることで反省点や新たな気づきを得ることができました!ほんとにありがとうございました!
ポーズはたがたつさんのリクエスト!
みなさん、インタビューいかがでしたか?
ShioriNoteは
- 近畿大学東大阪キャンパスShop Leaf
- 大阪書籍印刷株式会社オンラインショップ archshopにて販売中!
Shiori Noteに少しでも興味をもったよという方、ぜひ一度手に取って試してみてください!